年式
ピアノは長期間にわたって使用される楽器であるため、購入から一定年数が経過しているのは自然なことです。多くの買取業者は、製造後30年以内のピアノであればおおむね査定対象としています。しかし、30年以上を経過した楽器については、買取不可となるケースが増加する傾向にあります。
もっとも、基準は業者ごとに異なり、メーカーや保存状態によっては古いモデルでも取引可能な場合があります。したがって、複数の業者に査定依頼を行うことが不可欠です。個別に業者へ問い合わせるのは負担が大きいため、一括査定サービスを利用するのが効率的です。
仮に買取が成立しない場合でも、無償で引き取りに応じる業者も存在します。値段がつかないと判断された場合は、処分の可否についても確認しておくと良いでしょう。
故障・外装損傷
ピアノは長年の使用により、外装や内部に損傷を受ける場合があります。
- 軽微な損傷
日常的に生じる小さな擦り傷や、鍵盤の動作不良(戻りが遅い等)については、査定に大きな影響を及ぼさない場合が多いとされています。 - 重大な損傷
外装塗装の剥離、打痕、目立つ引っかき傷といった外観上の損傷は評価額を下げる要因となります。また、響板の割れ、アクション機構の不具合、弦やピンの腐食など、内部構造に及ぶ損傷は査定額を大幅に低下させる主要因です。
損傷に対する評価基準は業者によって差異があるため、複数査定による相対比較が最も信頼できる判断材料となります。
まとめ
- 製造後30年以上経過しているピアノは買取不可となる可能性が高い。
- 外装や内部に大きな損傷がある場合、査定額が大幅に下がる。
- 軽微な傷や部分的な不具合は必ずしも致命的要因にはならない。
- 複数業者の査定比較と、一括査定サービスの活用が有効。